駆動方式を生かしたゆとりある空間と高い操縦安定性を実現した軽1BOX

ホンダ バモス|人気車購入ガイド
コンセプト
商用車と差別化を図り実用性と快適性を両立

 軽自動車の規格改正が行われた翌年の1999(H11)年、商用1BOX、アクティがフルモデルチェンジを実施。これに伴い、5ナンバー仕様のアクティストリートを独立させ、新たな名を与えられたのがバモスだ。この「バモス」とは、英語の“Let's go.”に相当するスペイン語。
 コンセプトは「すべては“エンジョイ”のために」。軽自動車の実用性と、広いラゲージによるRV的楽しさを併せ持つ。アクティに対し、5ナンバーならではの快適な後席や充実した装備、パワフルなターボ仕様を用意することで、明確な差別化を実施。基本ボディの共用を感じさせない乗用車ライクな雰囲気で人気を獲得した。
 2003(H15)年には、異なるフロントマスクとハイルーフボディを与えたバモスホビオを追加。愛犬家仕様のトラベルドッグバージョンを限定発売するなど、より幅広いライフスタイルに対応できるように進化している。

メカニズム
ターボエンジンや4WD、5MTなどもラインナップ

 エンジンを後車軸の直前に前傾させて搭載し、後輪を駆動するミッドシップリアドライブ(MR)方式を採用。ビスカスカップリングを介して前輪も駆動する4WDも用意されている。エンジンは直3SOHCで、各気筒に4バルブが与えられた12バルブ方式。細径イリジウムプラグを標準採用し、46psの最高出力を発生。さらに、これをターボで過給した64馬ps仕様も用意されている。
 トランスミッションは駆動方式やエンジンで異なり、ノンターボのMRが3ATと5MT、4WDが4ATと5MTという組み合わせ。ターボは4ATのみだ。サスペンションはフロントがストラット式で、全車スタビライザーを装備。リアはリーフスプリング(板バネ)+ド・ディオンアクスルが採用されている。パワーステアリングは電動式となるため、車速やエンジン回転数に依存せずに適切なパワーアシストが得られるのが特徴だ。

エクステリア&インテリア
愛嬌のある顔つきと乗用車ライクな内装

 基本を1BOXボディとしながら、衝突安全性を確保するために短いノーズを付けたフォルムを採用。室内空間を最大限に確保するため、タイヤはボディ四隅に配置されており2420oと小型車並みのロングホイールベースを実現している。
 フロントマスクは、バモスが横長グリルを採用する旧ステップワゴン似のイメージ。ホビオは逆台形の大きなグリルを採用するファニーなイメージだ。
 リアドアは乗り降りしやすい両側スライド式で、昇降式のウインドウガラスは全開も可能だ。
 内装のクオリティは乗用車に匹敵し、木目調パネルを装備するグレードも用意。小物入れやカップホルダーといった気配り装備も充実している。
 リアシートは6:4 の分割可倒式で、フルリクライニングによる4席フルフラット化も可能とした。ラゲージは4人乗車時でもフロア長1080oと、ミドルサイズSUV並みの広さを誇る。

インプレッション
タイヤサイズによって異なる操舵感には要注意

 MR方式による重量バランスの良さから、同カテゴリーの中では軽快な走りを見せる。ただし車重が約1tと重く、車高も高いため、基本的に「走り」を求める車ではない。特に12インチタイヤ装着車は、操舵感に頼りなさを感じることも。最初から13インチのものを狙うか、購入後のインチアップを視野に入れておきたい。
 乗り心地はロール方向のゆらゆら感があるが、前後方向は落ち着きがあって好ましいものだ。エンジンはノンターボだと「必要最低限」というレベル。キビキビと運転したいのなら、迷わずターボを選択しよう。

バイヤーズガイド
狙い目グレード
2006(H18)年式は流通量が豊富で少走行距離の物件が多数

 予算を極力抑えたいなら、断然オススメなのが1999(H11)年〜2000(H12)年式のL。流通量が豊富で探しやすいのがその理由だ。なお、2000(H12)年式はターボが最も豊富だが、相場が高めとなる。価格を特に気にしないなら、2006(H18)年式がいいだろう。年式が浅いだけではなく、走行距離が100q未満の物件も数多く存在している。
 片やホビオは、全年式を通して流通量がかなり少ない。気に入った物件を見つけたら、即決するぐらいの勢いが必要だろう。

購入時のチェックポイント
エアロ仕様となった物件は外装確認を入念に

 リコール情報で特に対象台数が多いのは、ターボチャージャーへオイルを供給するパイプの不具合。これは、2000(H12)年1月から2007(H19)年3月までに製造されたバモスとホビオのターボ車が対象だ。該当する場合は、整備手帳での確認を忘れずにしよう。また、バモスにはエアロパーツを装着した物件も多い。バンパーに擦りキズがないか、しっかりのぞき込んでチェックしよう。さらに、ラゲージの使用頻度が高いので、内装にも注意したい。